・・・過去・・・

□中学3年生
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6月の修学旅行には
不登校になった友達が
来てくれて最高の思い出になった。
でもそれからは来なくなった。

小学校の頃仲の良かった
2歳年下の友達が
中学に入学してきて
同じ家庭部に入った。

その後輩の友達の
1人とも仲良くなった。

そこから
学校生活(部活)が
楽しくなり学校に行くのも
楽しみになるようになった。

学校では
その後輩とつるむようになり、
放課後一緒に帰ったり遊んだりした。

6月の後半、
すごい寂しくて、
かまって欲しかった。

そんな心境で
手首に赤くマジックで
塗ったバンドエードを
2本貼ってリストカットしたように
見せかけて学校に行った。

そしたら先生に呼び出されて、
選択の授業中
1時間掛けて話を聞いてくれた。

「死にたかったから」とか言った。
でも、
本当に嬉しくて、
今まで満たされなかった
心が満たされた。

夏のある日、
部活でシャーベットを作った。
それが1学期の終業式の日に
凍るみたいだったけど、
私は用事があったから
それを持って帰ることにした。

新学期、
その皿を学校に持っていくために
かばんにいれて
家庭科室に行った時、
その皿がかばんの中で割れていた。

家に帰るとその破片がかばんに残っていた。
その日の夜
親とトラぶってしまい、
自分の部屋で
そのガラスの破片に目が行き、
それで左腕の表を立てに切りまくった。

これが私のリストカットの始まり。
親や先生には気付かれなかった。

そして受験シーズン
さらにストレスが重なり
本格的にリストカットに依存していった。

ひどいときは学校のトイレで切ったり、
親が風呂に入ってる時に切ったりした。

切りたくて切りたくて仕方なかった。

そして目が痛くて
そのうち治るだろうって思っていたが、
一向に治らなかったから
保健室の先生に相談してみたら、
眼科に行きなさいって言われた。

眼科に行ってみると
「ストレスによる神経痛」
って診断された。

ビタミン剤を飲んだり、
ストレスが緩和されれば治るらしい。

次第に
保健室で授業をサボる
ようになった。(リスカの事は言ってない)

そしたら
保健の先生が
スクールカウンセラーを
紹介してくれた。

唯一
そのカウンセラーにだけは
リスカのことを打ち明けられた。

その後もカウンセラーに通い、
保健室にも度々行くようになった。

この頃、
夜になると眠れず、
布団の中で
毎日のように泣くようになった。

助けて欲しくて、
かまって欲しくて、
学校で色々問題を起こした。

そしたら
案の定先生が
相談室に私を呼び出して
「何が不満なのか」とか
色々聞いてくれた。

それから
寂しくなるたびに
学校で問題を起こしては
先生に呼び出された。

でもその度に
先生方は怒らず話を聞いてくれた。

でも
リストカットをやってることは
言わなかったし
気付いてもいなかった。

本当は
気付いて欲しいという思いで
毎日切っていた。
苦しみを分かってもらいたかった。

私のことを見て欲しかった。

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