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□勢い余って
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「カーカーシーせーんせぇぇいっ!!」
今日もサンサンと太陽が降り注ぐ木の葉隠れの里に、これまた太陽の如く元気いっぱいな意外性ナンバー1のドタバタ忍者、うずまきナルトの声が響く。
カカシは『毎日元気な奴だねぇ』と相変わらずやる気の感じられない表情で、可愛い教え子へと振り向いた。
そこへ、いつものように飛び付こうとするナルト。
しかし―。
「うわっ!ナルト、ちょっ、タンマ!!」
慌てたようにカカシは制止をかけた。
突然のストップを命じられて、キキーッと音がしそうな勢いで止まったナルトは少し不貞腐れたように眉をしかめた。
「何だってばよ、カカシ先生?急に止めたら危ないじゃん!」
「お前ねー。もう体もデカいんだから二年前みたいに突っ込んでくるの止しなさいよ。俺もイルカ先生も結構腰に負担掛かってるんだから。」
そう。ナルトも今では160cmを越す身体に成長している。つまり体重もそれだけ重くなっているわけで…。
イルカ先生は優しいから何も言わなかったが、辛いモノは辛いのである。
第七班の担当上忍として注意すべきだろうとカカシは考えていた所だった。