素敵小説
□月見の美しい城
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━━━━寝所━━━━━━
『くっそー!!!
天照の野郎!!本気できやがって!!!』
「何かいったか?」
『天照!???!!』
天照の文句を言っている ちょうど いきなり 黒鋼の部屋を覗きに来た。
『何か用かよ』
「今宵は、とても良い日です。」
『げっ!まさか!』
天照は にっこりと笑いながら 話を続ける。
「百物語でもしましょうよ」
百物語…天照と友世が このような生温い日に皆を呼び出して怖い話をする。
まぁ…たいていの奴らは 泣いて逃げるが…
─────居間─────
「…それで、その方は…」
百物語が始まって 2時間くらいたった。
もうここに残っているのは 友世 天照 黒鋼 と数人の家来くらいだ。
また1人…また1人と減っていく……
最終的に残ったのは 天照 友世 黒鋼 蒼摩だけだ。
そして 百物語は 終わった……
『…』
「…だったそうだ。おわり。」
『…』
黒鋼は 今日の天照の言葉が気になり、百物語もまともに聞いていなかった為、あまり怖いとも なんとも思わなかった。
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