精神病と神経症とも区別できない境界線上に分類される精神障害(境界例)

まずは人格(パーソナリティ)とは、個人固有の思考・行動様式の中で安定、持続するものを指すのです。
産まれ持った気質が核となり、3.4歳までに性格がはっきりします。これからが先天的性格(自我)です。
態度、社会的役割の行動が後天的性格(キャラクター・自己)となりそれらを全て含め『人格』とします。
ある人の人格がその人の属する文化の許容する範囲を超える“際立った偏り”を示し、その事によって本人や周りの人々が苦しむ場合を『人格障害(パーソナリティ障害)』と呼びます。

原因としては性格形成される過程での親の過干渉(つまり過保護)もしくは虐待(暴力やネグレクト"育児放棄")に起因すると考えられています。
後は生育環境も原因の一つに上げられています。
※最近では脳の伝達機能障害ではないか?とする論も唱えられています。
告知されません。
ほとんどの場合「人格障害」という精神障害を説明するのが困難だという事が上げられます。「人格障害」の定義についてはいくつかの概念が錯綜し、その為、医師でさえ「人格障害」を解りやすく説明する事が難しいのが現状だそうです。
例外的に「人格障害」である事を説明するケースも有り、医師と本人との共同作業で治してゆくという合意がなされ、さらに「人格障害」を受け入れるだけの余裕が本人にある場合に限るそうです。

人格障害の治療法はまだ確立していません。しかし、放置すると、アルコール・薬物乱用や他の精神障害を合併する事があります。
人格を完全に変えようとするよりも、精神療法で社会に適応可能な考え方や行動ができるように導いて行く方が現実的です。
その際、治療者との信頼関係がポイントになります。支持的精神療法を受ける事によって予後
が良くなる場合もあります。
また、状況に応じて抗精神薬、抗うつ剤、抗不安薬、精神刺激薬等用いられます。

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