鳴戸

□ベクトル
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位置と距離の関係
決して私と彼は同列ではない事
それは歴然とした現実でそれは真実だ
しかし、ある一線において私は彼と同列に存在する事が出きる事を
最近知った
それは甚だしく動物的な衝動と本能のある場所
そして合い入れない異端な行為
そこでは私と彼は同列だ

しかし、位置は同列であっても距離は余りにも違いすぎている
私は彼を理解する事は不可能だ
彼は同じ高さにおいても私とは全く完全に異なった
私とは違った思考を働かせる
彼は彼の特徴的な笑みがその特有のベクトルを唯一表に現す
彼が笑う時私は何時も彼が理解し得ない何かを考えている事知る

そしてただ私は力無く笑う事をする
私にはそれしか出来ないからだ

彼はよく笑う私もそれなりに笑う

しかしこの違いはなんだろう?
私はだた笑う事しかできないのに
彼は笑いながら“何か”をしている

私は最近になるまで解らなかった
私は何も知らなかった
私は自分の無知を嘆いた

それでも彼がいとおしいと思う


これもただの無知だろうか?

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