キャラ達の呟き短編集

□奏ーふたり
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初めてでした

『陸』 と付くお名前を耳にしたのは
聞き間違えかと思いました随分と可愛らしい少年だなと、
同じ一族の出だと云う事で私は、内心嬉しかったんです

幸いにも アナタは私の副官の職に就きましたね
アナタを見て少し前の戦いに助けた兵士を思い出したんです

アナタ  に似ていました

余り私付きの副官は付けない主義でしたが、正式に軍師になり地位的に付ける事
に致しました。
まぁ便宜上と云う事ですが

アナタはとても一生懸命に執務を覚えようといつも前向きに頑張っていますね、

そう 一族の当主になった頃私は色々な事を必死で学びました
その頃の私に似ています
ですから私は無意識に目を掛けてしまうんですね。

私付きの副官になって少しばかり時が流れた後


気が付いてしまいました


可愛らしい少年は



少年っぽい少女だった

私もよく女性に間違われる事はありますか、こんなに長い時間傍に居たにもかか
わらず私は性別を間違えていた様でした。
なんとも恥ずかしく、情けない話ですね


軍師として・・・腑甲斐ない

とは云うモノの仕事に関しては、一般兵からの叩き上げですから実に広範囲の知
識が有り、部隊毎の癖や弱点など良く把握なさっています、私の副官としては充
分な要素を持っていますね

武将の質がその配下の部隊に大いに反映するのは確かではありますがね

女官としての  アナタは
最近女性らしい事などされ私は少し驚きます
衣裳の繕いモノをなさる後ろ姿や何気ない気配りにはドキッとさせられます。

あぁ〜  アナタは女性なのですねと

そんな毎日を私は アナタと過ごしているんですよ

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