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□第三次兎詩集
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白銀の月




雲に隠れた白銀の月
闇を照らすこと出来ず
彷徨い探す私の脚は
宙に浮かぶこと出来ず
嘆くばかり
こまどりのように

星だけが輝く夜空なんて
魅力なんてないわ
大輪のように咲き誇る月がなければ
永遠に闇に支配されるなんて
冗談じゃないわ
どうか
ソドムの闇を照らす光を

くまなく注がせて


錆た鎖まだ繋がったまま
空に手を伸ばしても
届くはずなく鎖の音が
谺するだけ
白く輝く蛾が飛んでいても
助けてはくれない
機械的に生きてるの

まだ隠れてる月は
どうして顔を出さないの
私は貴方が恋しいというのに

永遠に闇に支配される運命か
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