03/17の日記

10:19
『屍季‐しき‐』
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(^ω^)ゞ オリジナルです。




『屍季‐しき‐』





ああ、
暖かくなってしまった…

また腐敗が始まる…





冬の刺すような寒さは
クリアな水晶のように
冷たく躰を守る

命の無い屍
魂の抜け殻

ほんの一瞬
時間が止まる
それ以上朽ちぬようにと




しかし時は進む
季節は寒暖を繰り返し
更なる次元へと歩を進める



無くしたくない面影が
見る見るうちに崩れて行く

生者にとっては
有り難い春の訪れも
死者にとっては
有り難くはない



土に帰りし
血と肉

やがて骨も
全てが始まりの場所へと
還るのだろう



此処に有った筈の
生への痕跡も
やがて風化し
記憶から消える



色褪せた花と共に
土に還ろう

もう此処は
自己が存在して良い
場所ではない



暖かい季節
形を保っていた亡骸は
血肉を土へと還元し
骨だけを残して朽ちて行く





end



***
…ちょっと期間あけたら…よく分かんなくなっちゃったuu(駄目じゃん)

冬は停滞。
春は蠢動。
夏は腐敗。
秋は緩慢。
そんな感じで。

冬は良いけど、春になると大変な事に…!
雪山で腐敗の原理。(おい)

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