STORY = B

□鬼喰い天狗(親就)
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ゆらゆらと、泡沫が昇っていく。

右へ左へ頼りなく揺れ動いては、はっきりしない境界線に触れてぱちんと消える。

手を伸ばせば掴めそうで、掴めない。

指の隙間をすり抜けた泡がまた昇りつめて、天頂から注ぐ陽を揺らがせた。










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