Dream story

□The other self
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「お前の顔が引導代わりだと……小癪な…これだけの冥闘士を相手にたった一人で抑えきるつもりかっ!引導を渡すのは、こっちだっ!!」
ギガントの台詞に興味無く、狂神は眉一つ動かさないシャカを見つめる。
「死ねっ!シャカ!!」
吼えた冥闘士達はシャカに小宇宙を打付ける。
「カーン!」
しかし、シャカの周りに張り巡らされた防御壁が、放つ総ての攻撃を跳ね返す。
それを見て狂神は感嘆の息を轡、銜える口で洩らす。
「悪霊退散!!」
数珠を持つ手を振り上げ、今度はシャカが技を放つ。
「天空覇邪、魑魅魍魎!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
現れた魑魅魍魎の姿に冥闘士達は恐怖する。
嘲る様にシャカは口を開く。
「魑魅魍魎は……お前達、冥闘士にとって同類ではないか?恐れる事はなかろう?」
<僕は違うよ?>
軽く反論する様に狂神が口を挟むと、シャカの顔が狂神に向く。
<僕は違う…>
もう一度云うと、シャカは眉を顰めただけで何も云わず、冥闘士達にまた、顔を向けた。
「死ぬ前に…一つだけ、教えてやろう。」
シャカは持つ数珠を冥闘士達に見せつける様に、掲げた。
「お前達、魔星・冥闘士の数も百八つならば…この数珠の珠もまた百八つなのだ。」



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