bird's-eye view
□04
1ページ/7ページ
屋上への扉を開けると、清々しい青空が私を歓迎してくれた。
扉を閉めてから、なんとなく今朝例の少年がいた場所に目を向けてみる。
当たり前だが、そこにあの少年の姿は無かった。
(ま、さすがに授業出てるよな)
可愛い少年だったから是非知り合いになりたいものだ、と考えていたのに。
授業始まりのチャイムがなった。
持っている鞄から携帯電話をとりだし、ディーノさんへメールを打つ。
早速可愛い女の子達と友達になれたこと。
沢田綱吉とその仲間に出会ったこと。
・・・あと、走ってきた姿を見られてしまったこと。
怒られるな、これは。
最後にハートマークを100個程打ちまくってから送信した(我ながら本当にうざったいことをした)
すると送信してから5秒後に、早くもディーノさんから電話がかかってくる。
驚いたが慌てて通話ボタンを押した。