◆鋼◆

□オオカミと七匹の子ヤギぱろ
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注:何故か皆劇をしていますが、細かいことは気にしないでください。







あるところに軍服を着た4匹の子ヤギと、金髪金目のお母さんヤギが仲良く暮らしていました。
今日もお母さんヤギは仕事に行く前に、子供達にオオカミが来ても絶対に家の中に入れないように忠告していきました。


しかし、オオカミが来ないと話が進まないので、子ヤギ達はオオカミが来るのを待っていましたがいつまでたってもオオカミはやってきません。


「さすがに遅過ぎねぇか?もうポーカーも飽きてきたしよぉ」
「お母さんヤギが家を出てから2時間34分、我々が暇潰しにポーカーを始めてからは2時間17分経っています」
「やっぱりここに来るまでに何かあったんですかね?」
「どうせ、どっかで女引っかけてるだけじゃねぇの?それよりさっさと続きやろうぜ!」




子ヤギ達が子供らしからぬ遊びで盛り上がっている頃、オオカミはお母さんヤギの後をこっそりつけていました。

「あぁ鋼のは何を着ても可愛いな…」

近所に住む独身のオオカミは未亡人であるお母さんヤギを前々から狙っていました。

「今日の帰りあたり行ってみるか」

オオカミはニヤリと笑いました。





お母さんヤギが仕事を終えて家に帰ると、電気が消えていて中は真っ暗でした。

「あれ?あいつ等どこに行ったんだ?おーい!隠れてないで出てこ〜い。飯にするぞ〜」

お母さんヤギが部屋の明かりを点けると背後に気配を感じました。

「子ヤギ達にはいなくなってもらったよ」
「げっ、アンタは…!!みんなをどこにやったんだよ!?」
「どこって、君と二人っきりになるために邪魔者には消えてもらったんだよ」

オオカミの言葉にお母さんヤギは嫌な予感がしました。

「…大佐…何か台本と違わない…?」
「違うって何がだね?」
「いや、だから!…」

オオカミはお母さんヤギに近付くと、両手を拘束し、柔らかそうな首筋に吸い付きました。

「っ…ま、待って大佐!!アンタ腹減ってねぇ!?ちょっとここいらで飯に…」

オオカミはお母さんヤギの首筋からゆっくり顔を離すと冷笑を浮かべて言いました。

「台本によれば、オオカミが食べるのはヤギで間違えなかったはずだが?」
「…アンタが食うのは子ヤギの方だ…」
「悪いが私は子供に興味が無いのだよ」
「…ハッ、普段俺に手出しといてよく言う……んっ…!」
「それに君の方が子ヤギより余程小さくて柔らかくて美味しそうだ。」
「っ…あとで絶対腹に石詰めて井戸に落としてやる」
「それは勘弁してほしいな」

オオカミはお母さんヤギを床に押し倒すと性急に服を脱がせ始めました。
さっきまでオオカミを睨みつけていたお母さんヤギも、これにはさすがに焦りました。

「ちょっ、何でそんな盛ってんだよ!?」
「朝からずっと何も食べていないからね。そろそろ限界なのだよ」

服の上からでも分かるくらい大きくなっているオオカミのモノを見て、お母さんヤギの顔が青くなりました。
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