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□ラナキュア
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「あ…ありがとうございます。それと…ごめんなさい」

抱きついてしまったことを謝っているのだろう。ガイは頭をかいて、しゅんとうなだれているナタリアに笑いかけた。

「いいさ。わざとじゃないんだろう?」

「ええ…ですけど…」

それでも、まだ申し訳なさそうに俯いているナタリアに困った様に頭をかいた。

「でも、お礼を言ってくれたのは嬉しかったよ。どういたしまして」

「……あなたは…本当にそういうことをさらっとおっしゃいますのね…」

俯き加減になりながら頬を染めるナタリアを可愛いな…と思ってしまいながら、頭を撫でることが出来ない自分を少しだけ恨めしく思った。


fin.
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