たまわりもの。
□ガイナタなりメ。/みん様&奏総譜
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「はぁ〜…」盛大に溜め息を吐く
「あら?どうしましたの?」
「あのなぁ…。君があんな所に連れて行くからだろう」呆れた様に微笑う
「ああ…あのケセドニアの酒場の…。私が引きずり込んでしまったのでしたわね」
「ナタリアにはホント、してやられたよ」
『大佐とアニスに言われて…何ですけれど…』心の中でそう呟きつつ「ガイ、貴方は精進が足りないのですわよ!ですから女性恐怖症も中々治らないのです!」
「む、無理なものは無理なんだよっ!精神集中はともかくとして!!」
「無理だと思うから無理なのです!!」そう言いながらガイに抱きつく
「ひぃっ!!やぁ…やめろナタリア……やめてくれって…!魂が…抜け…る……」ガイ様、昇天寸前(笑)
「まあ…!不甲斐ない方ですわね!」と言いつつ、まだ抱きついたまま
「ゆ……ゆるして……ホントに勘弁…!」ガイ様の目から涙が…(哀笑)
「しょ…しょうがないですわね…」まだ抱きついていたいと思いながら、渋々と身体を離す
「…っふぅ……助かった…」服に着いた汚れを払い「あやうく何とかの河を渡るかと…あれ?ナタリア…?」
「な、何でもありませんわよ!もう少し貴方に抱きついていたかったなんて、一言も言っていませんから!」真っ赤になりながら
『うわ…』照れて、心の中でそう呟いてから「ナタリア様、お顔が真っ赤になっておられますが……お風邪でも召されましたか?」触れない程度に顔を近付けて言う
「……ッ!触れてしまいそうですけど、よろしいんですの…?」
「いいんだ。ナタリアにそんな寂しそうな顔はさせられないしね。もしかして、触ってほしくないかい…?」
「そ…そんなことありませんわ…!ちょっと…驚いてしまっただけで…。貴方の方こそ、私に触れて大丈夫なんですの…?」
「どうだろうなぁ。さっきみたいになっちまうかも知れないし、もしかしたら何の抵抗も無くきみに触れられるかもしれない。俺としては、凄くきみに触りたい。試してみてもいい…?」
「は…はい…」目を瞑る
「……ナタリア……」後ろ髪に触りながら耳元に唇を寄せる「…きみは、俺のことどう思ってるの…?」