たまわりもの。
□日雛なり茶。/ルナさん&奏総譜
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ち…違うの…!強くなりたいとか…そんなんじゃなくて…。日番谷くんは、もう“シロちゃん”じゃないんだって思ったら…ちょっと寂しくなっちゃって…。あはは、バカだよね…あたし」
「バカなもんかよ。俺だってお前の知らないことありすぎて寂しい時だってあるさ。もう寝ションベン桃じゃねぇしな」
「ね…寝ションベン桃は最初から違うもん……!」
「そうそう。そうやって声張り上げてたほうが雛森らしいぜ」
「あ…。やっぱり、あたしは日番谷くんといる時が一番あたしらしい…のかな?ありのままでいられるの」
「少なくともそうなんじゃねぇか?俺はお前を見ててそう思うし、ほっとするぜ」
「これは…日番谷くんにしか見せられない顔だよ」
「…そりゃあ役得だな」雛森を抱きしめる
「うん…」暫し身を任せ「あ〜!!」突然何かを思い出した様に叫ぶ。
「なっ何だ?いきなり」
「義骸さっきの所に置いたままだよ!ど、どうしよう日番谷くん…!騒ぎになっちゃってるかも…」泣きそうになりながら日番谷を見る。
「やっべ!さっさと義骸に戻ってとんずらするしかねぇだろ」
「そ、そうだね…!あ〜っ!!どうしよう!人に囲まれてるよぉ!!」
「義骸に入った瞬間に周りの奴らのしてでも逃げる!」
「だ…ダメだよ日番谷くん!そんなことしちゃ…!」
「他に方法がねぇだろ。完全に死人扱いされてんだぞ」
「き…気を失ってただけってことで!……ダメ?」
「叩いても起きねぇとか言ってる奴いるぞ」
「すごく重症な気絶なんだよ!きっと!」
「きっとってなんだよ!しかたねぇその手でいくか」義骸へ入る
「う…うん…!」雛森も少し遅れて入る。
「…あーすんげぇ気ぃ失ってた」(棒読み
「ひ…日番谷くん!」小声で言ってから「あ…も、もう大丈夫です…。ごめんなさい…」
「騒がせたな。帰るぞ雛森」さっさと歩き出す
「うん…っ!」ざわざわと騒ぎ出す人々を振り返りながら、日番谷の後を追い掛ける。
「雛森、帰ったら四番隊の奴に怪我見てもらえよ」
「うん、そうするね。心配してくれてありがとう」にこっと微笑む。
「まっまあ怪我したままだと気が気じゃねぇしな///ほら、先に行け」
「うん……」
そしてソウル・ソサエティに帰って行った。