Silver Sorcerer

□旅のはじまり
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旅立ち前夜。

イヴンは、魔本封印をするためには何をしなければならないのかを、古い文献にも詳しいアダムに聞いた。
英雄の残した文献を辿ると、まずイヴンが両方の魔本の主にならなければならないようだ。

もう片方の魔本に触れれば左目も失明してしまうというリスクが発生するが、それを覚悟しなければ一生封印にたどり着くことは出来ない。

リスクを承知の上で、悪魔側に渡った碧の魔本の主を倒す為には、やはり信頼出来る仲間が必要だ。
人型悪魔を倒せる人間はイヴンを入れてフォルグド全土中でたったの四人。

人型悪魔を倒す技術を身につけている人はかなり多く存在しているが、唯一対抗できる武器というのが四つしか存在しないのだ。

そして、それを扱えるのは現在のガーディアンのみと、所持者であった英雄が定めた。かなり厳しいが、300年前の英雄達はそれをやってのけたのだ。

そんなわけで、悪魔を倒せる武器を所持できるあとの三人のガーディアンを集めることになった。


魔法で召集すればすぐに集まるものなのだが、イヴンはガーディアンに成りたてで経験不足であり、右目も失明してしまい、鍛練が必要になる。
そこで、徒歩で戦闘経験を積みながら三人を集めることとなった。
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