Silver Sorcerer

□300年前
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まだ18才になったばかりの彼女は、双剣を携えて、後に英雄と称される仲間とともに魔本封印の旅へ出た。

旅の仲間であり、マーリィンの友人でもあった『エマ=ヴァイルダー』は、人間族よりも遥かに豊富な知識と、確かな弓矢の技術を持ったエルフ族の女性。

そして、世界の強豪達の集う『武術世界大会』で三冠を保持し、最強とまで謳われた魔法使い『ルシャ=ノアルド』と、その彼に次ぐ能力を持った魔法使い『ルワン=ドレーク』が仲間に加わり、最後に、ルワンの義弟である獣人の『ニール=ドレーク』も旅に同行した。


ここまでは確かに『5人』だった英雄達。



しかし、現代に語り継がれる伝説では、『3人』の仲間を集めたマーリィンがその後、1年の歳月を経て、悪魔の当主を討伐し、魔本を封印したと記されている。


真実は、300年前のその日、王家に隠ぺいされた。





それは、悪魔の当主の宙を舞う居城にたどり着いた5人が、ある問題にぶち当たったのが原因であった。

城に入り込むには、地上に存在する門を開かなければいけなくなり、それが悪魔の体でないと触れることが出来ないものだったのだ。
地上をのさばっている悪魔を捕まえて門を開かせようと考えたが、そうしようとするたびに悪魔が自ら命を絶ち、開ける方法が一つに限られてしまった。


その唯一の方法とは、仲間の一人が悪魔化して門を開けるということ。
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