場人物

信じる事が力になる黒いコートをひるがえし、伝説を穿つ野郎ども。


ソーマ/相馬圭一(20)
主人公。黒い短髪、焦茶の瞳、中肉中背、学力は中の中。5月生まれ。どこをとっても平均値の、どこにでもいる大学生。特徴らしい特徴がないのが特徴。いつも黒のキャップを後ろ前に被っている。雷が苦手。趣味はスケボーと格ゲー。最近の若者らしく程よく馴々しくそこそこ面倒臭がり。モーリとのやりとりが近頃どつき漫才化している。彼女いない歴=年齢で童貞、その手の話に免疫が薄い。基本的に素直でストレート、時々空気が読めないが悪気はない。奇声と悲鳴と絶叫担当。針はレーザーポインター装備のハンドガンタイプ。伝説狩りの仕事には使命感や達成感よりも仲間と共に行動する事自体に楽しみを見いだしている。



モーリ/津嘉山猛吏(23)
アッシュの髪を逆立て両耳の縁に無数のピアス、素肌に直にコートを着ている、見た目通りのチンピラ。黒澤組所属。いつもイライラしていて口より先に手が出るタイプ。倹約家というよりどが付くほどのケチで、基本的に伝説狩りは金の為に行っている。報酬の分割を嫌って単独で仕事をしたがり特定のパートナーを決めずにいたが、いつの間にかソーマが相棒の座に居座っている。ボケばかりの狩人の中でただ1人のツッコミ担当だがツッコミがキツイ。とある事故により胸元に十字の傷持ち。男蠍の中で唯一まともに料理が出来る。アメコミ好き。煙草はラッキーストライク。針は銃身の長いショットガンだが、鈍器扱いで伝説を銃床でぶん殴る事も。高3だったソーマにさえ一瞬年下かと思われた程の童顔はコンプレックス。



テラーボーイ
通称テラー。映画『テラーボーイ』撮影中の事故で亡くなった若い俳優の伝説。整った顔の右半分は醜く崩れ牙が突き出し、両手は鉤爪の備わったモンスターのもの。生前の名前はパトリック・フーバー(享年20歳)声色も性格も見た目にそぐわず明るく人懐こい。軽いトークは俗語混じり。ホラー・スプラッタマニア。ついでにヤクザ大好き!で難しい日本語は解らないくせにマニアックな言葉は知っている(日本のヤクザ映画も好きなのかもしれない)天然で迂闊な発言をするためによくモーリの暴力の対象になる。生前より生への執着が強かったため、伝説化した後も自身が存在するために同族狩りとなる。



黒のマルス
火星・火の神。ノストラダムスの終末説からの救いを求めた宗教団体『火星信社』で信仰の対象となっていた黒い彫像の伝説。口調は物々しく予言じみている。頑固で尊大で空気は読めないのではなく読まないが、神故のカリスマ性で文句を付けるものはあまりいない(一部を除いて)古代ローマ神の様な服装と鎧兜と、2mを越える鍛え上げられた肉体は爪の先まで黒一色。髪色は燃えるような赤で、瞳は伝説特有の輝く金。火の神らしく炎を扱うが、加減が効かないためいざという時しか使用の許可が下りない。同胞狩りを行う事でその存在を許されている。カタカナ語には弱い。



キャメル/宮園楽太(31)
鍛えられた長身、真っすぐ伸びた背筋と、精悍で生真面目な顔つき。性格も見た目通り真面目一辺倒で考え方も堅い。が、天然が入っているため零す発言が時々ずれている。陸上自衛隊二等陸曹、仙台駐屯地所属。キレるポイントが古臭いが、キレたらキレたで鬼軍曹の名に恥じぬ程度に怖い。妻子持ち、最近不仲で別居経験もある。喧嘩するたびに後悔するが余り役立てられない。チェーンスモーカーで重度のニコチン依存症、愛用のキャメルが手放せず取り上げられると10秒保たない。テンパると「レンジャ!」と叫ぶ。スナイパーライフル型の針を操る技量はコートの力以外に陸自の経験と力量による所も大きい。



カト/加藤真太郎(26)
丁寧にセットされた髪型とブランドスーツに身を包む、外資系企業に勤める高学歴高収入のエリートサラリーマン。礼節を欠かさず穏和で真面目な性格。眼鏡がないと前が見えない。本人には自慢も嫌味も言うつもりはないが、会話の端々にエリート発言が付属するため、一般人をぐったりさせつつチンピラをキレさせている。長期の海外ホームステイ経験や職業柄か、身振り手振りがオーバー。口調は誰に対しても常に丁寧。ウェットにとんだ会話が出来るわけではないが発言は誠実で嘘は得意でない。針はリボルバー。キャメルとコンビを組み共に行動している。



ハガネ(43)
死者の糸支給の携帯で番号2に登録されている、腕利きの伝説狩り。本来は死者の国管轄次元の狩人"クロカマキリ"であるが、現在は次元を渡って別次元の狩人達の助っ人を受け持っている。助っ人料として仕事の報酬7割りを持っていってしまうがその腕は確か。三日月の意匠を施された制帽と黒のロングコート、堅い靴底の編み上げ靴と、シルエットは軍人じみている。得物は日本刀。ガタイはいいが顔立ちにこれといった特徴はない、しかしいつも眠そうな瞳は日本人には極めて珍しい鋼色をしている。一言一言噛み締めるように喋るため区切る部分がおかしい。過去死者の国で起こった大事件の当事者。彼の過去とその素性についてはクロスオーバー作品『クロカマキリ ー鋼の同胞ー』にて。


刊行情報

スコーピオン-2006/1/5初版発行
アンタレス -2006/3/5初版発行
フェイスレス -2006/7/5初版発行
蟷螂
クロカマキリ-鋼の同胞-
    ー2006/4/5初版発行
クロスオーバー
合金ミニスケープ
    ー2007/4/5初版発行
発行/リーフ出版ジグザクノベルズシリーズ
※2007年4月リーフ出版倒産により同シリーズも廃刊、これに伴い、残念ですが店頭での購入・注文が難しくなっています。一部webショップではまだ取り扱いがあるようです。もし気になるんだけど見つからない!という方がいらっしゃるようでしたら、web通販を利用される事をお薦め致します。
*07年6月7日追記
注文が難しいと書きましたが、販売元である星雲社が、在庫がなくなるまでの間販売を続けているそうです。お店によっては取り寄せて頂けるそうですので、詳しくはお近くの書店にご確認下さいませ。


『スコーピオン』『アンタレス』『フェイスレス』3作品内で活躍するメインメンバー、6匹の蠍と1匹の蟷螂をご紹介。
「野郎しかいねーじゃん!」と思われるかも知れませんがホントに野郎しかいないので。少しでも参考にして頂ければ有り難い。




…1番何書けばいいのか解らなかったのが主人公で、1番書き足りないのが鋼のおっさんだったなんて事はここだけの秘密。


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