君がいるだけで(Main)

□学園天国・・・・・?
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穏やかな日差しが・・・
眠気を誘う。
そしてなんとも言えない古典の授業。
お経かっての。


何で俺の席は窓際なんだ・・チクショウ。

こんな状況で眠くならない奴なんていねぇだろ。
もう少しで落ちそうだ。

・・・なんて思ってる矢先、
頬杖付いていた左手からがっくり顔が落ちた。
うっわハズカシっっ。
学校では結構クールなイメージで通ってんだ(ホントか)。
急いで辺りを見回すが、
よかった誰も気付いてないかも・・・。


「・・・・ぷっ」


・・・・・後の方から聞こえた吹き出しを、
俺は聞き逃さなかった。

そろりそろりと振り返った時に見えたのは・・・。
井上の眩しいくらいの笑顔。

その目が、

(眠いよねぇ)

と笑いかけているのがわかる。

飛び跳ねる心臓をなんとか押さえつけて、
肩をひょいと持ち上げて、

(まったくだ)

なんて表情を作るので精一杯。
よりにもよって井上に見られるとは・・・。

前を向いた俺の顔が紅いのは。

日差しが強くて熱いから。

・・・・・そういうことにしておいてくれ。
頼む。


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