君がいるだけで(Main)

□ゆずれない願い〜ルキア&恋次SIDE
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「今日の事、説明してくれんだろっ。聞いたらすぐ帰れるようにカバン取ってくるっっ。井上のも持ってくるから、そう言っておいてくれっ。」


そう言って一護は鉄の扉の向こうへと姿を消した。


「で、恋次。井上を呼び捨てにしたな。」
「まずかったのか?」


恋次の問いかけに、
私は沈黙で答えた。


「マジか。一護の奴、本気で織姫に?」
「それはわからん。しかし少なくとも井上は一護に惚れている。本人が言っていたのだから、間違いなかろう。」


私がソウルソサエティへと連れ戻される前日。
級友たちと昼を食べていた時だ。


「私に、一護の事をどう思ってるのか問うて来た者がいてな。あの頃は何があってもいつも一緒に行動していたから、なにやら誤解したんだろう。その時、私は小指の甘皮ほどの恋愛感情もないと答えた。」
「うわ・・・お前、もっと他に言い様ないのかよ。」


なにやら文句のあるような恋次をきっぱり無視し、
私は話を続ける。


「その時に井上は、朽木さんも黒崎くんの事好きなら2対1で勝ってるのにっと言っていた。」


・・・・・・・・・・・・・。
長い長い沈黙。
横を見ると、
恋次は眉間にシワを寄せて、
なにやら考えているらしいが・・・・・。


「現世ってのは、人数で恋愛するのか?」


ようするに、
井上の発言の意味がわかっていなかった・・・。
まぁ最も、
私もわからないが・・・・。


「何が言いたいのかというと、井上は一護を好いているということだ。そして井上は自分の気持ちを級友たちにも丸出しにしている・・・。もしかしたら一護もうすうす気付いているかもしれん。だから一護の前で井上を呼び捨てにするのはどうかと思ったのだが・・・・。」
「そうか、そういう事か。」


ようやく恋次も私の言いたい事がわかったようだ。
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