君がいるだけで(Main)

□言えないよ
1ページ/39ページ

窓の外。
たゆたう雲。
校庭で授業中の奴らの掛け声。
穏やかに時間が流れる


(いい天気だな・・・。)


窓際族には厳しい、
温かな陽射し・・・。


「・・・だからだなぁ、委員を作って運営を・・・。」


越智サンのHRをテキトーに流しながら、
舟を漕ぐ自分と葛藤する俺。


なんでこんなに眠いかって?



虚様のおかげだよっ!!


起こされたの何時だと思ってんだ、
チクショウ!!


4時だぜ4時!!
・・・せっかくいい夢見てたのによ・・・・。


その・・なんだ・・・。
井上とだなぁ・・・。


まぁいい!!
夢の話しはどうでもいい!!


要するに睡眠妨害だっっ!


けど・・・ムクムクと込み上げて来る怒りすら、
今の睡魔には勝てない。


そんな怒りもすぐに止み、
結局同じ思考を繰り返す事になる。


(ねみぃ・・・早く終わんねぇかなぁ・・・HR・・・。)


「・・ろ・・きぃ・・・。」


ヤベ。
越智サンが何て言ってんのかも理解できなくなってきた・・・。


「く・・さき・・・。」


意識が・・・遠退く・・・。




「黒崎に決定っ!!!」


ゴスッッ!!!


「☆※∞★γβ???」


耳に飛び込んできた越智サンの怒声と、
頭に受けた衝撃に、
俺は慌てて顔を上げた。


(やべぇ!!落ちた?!)


そう。
俺は結局睡魔に勝てず、
眠りに落ちちまったらしく。


越智サンの雷も落ちた・・・と。
うまい!!
座布団1枚!!




・・・なんて顔。
越智サンはしてない(当然)。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ