君がいるだけで(SubMain)
□陽だまりとキミの笑顔
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長雨が続いた後のぽかぽか陽気日曜日。
１人暮らしの私としては、
こんな日を逃してはならないのデス！
ワタクシ井上織姫、
家事に大忙しなのでございます！！
溜まりに溜まった洗濯物を片付け、
たまにはバスマットなんかも干したりしまして。
湿気で重いお布団も、
よいしょとベランダにかけました。
昨日食べた食器も洗って、
う〜ん、満足ｖｖ
久々に片付いたお部屋が気持ちいい。
日差しも良好、
きっと今日のお布団はふっかふかなのだ。
あ〜夜が楽しみだなぁ〜。
さぁ！
早いうちに晩御飯の材料を買いに行こうっ！
公園にはお母さんと一緒にはしゃいでるお子様。
そうでしょうそうでしょう。
なにせ１週間雨が降りっぱなしで外で遊べなかっただろうし。
久々のお天気は大人でも嬉しい。
それに何だかお日様は・・・。
黒崎くんみたいで・・・・好き。
いつもあたしを暖かいキモチにしてくれるから。
やだ〜あたしってばっ。
黒崎くんの事考えるだけでこんなにドキドキしちゃうっ。
久しぶりに見た太陽のせいかも。
でもまた来週雨マークついてたなぁ〜。
はぁ〜・・・黒崎くんに逢えないや。
「・・・・・・百面相。」
「うっひゃぁ〜〜っ・・くろっくろさきくんっ。」
突然聞く大好きな人の声。
驚かないわけないじゃない？
「相変わらず変なリアクションしてんなぁ〜。笑ったりため息ついたり、井上は楽しそうだな。」
・・それは全部黒崎くんのせいだよ。
なんて絶対言わないけど。
「オレは遊子に頼まれた買い物行くとこ。おまえは？」
「あたしも今から夕飯のお買い物。」
「んじゃ、一緒に行くか。」
「！！！・・・・・うんっっ。」
黒崎くんと一緒にスーパー。
買う物は違うけど・・・なんだかちょっと恋人気分。
いい野菜を選別したり、
売り場を探し回ったり。
黒崎くんが一緒にいるだけで、
いつもの日課がキラキラして見える。
お日様パワーはやっぱりすごい！！
でも・・・楽しい時間はあっという間。
「じゃぁ、オレ向こうだから。」
「あ・・・うん。じゃぁ・・・。」
もう帰っちゃうんだ。
当たり前だけど・・・。
自分でもあきれるくらいテンション下がってる。
「・・・・井上、そんな顔されちゃ帰れねぇって。」
・・・・ごめんなさい。
今日の休みは元々逢う約束してなかったもんね。
「・・・オレコーヒー飲みたいなぁ・・・。井上の入れる。」
「！！濃い目をブラックで！！」
「そう。」
にかっと笑う黒崎くんに、
あたしはいつもクラクラするんだよ。
暑くて・・・のぼせそう。
きっとお日様はまだあたしの部屋に差し込んでいる。
コーヒーを飲みながら他愛もない話をしよう。
部屋に溢れるのは、
暖かな陽だまりとそして・・・・。
黒崎くん、あなたの笑顔。
あっっ！！洗濯物干しっぱなしだっっ！！！
終