君がいるだけで(SubMain)

□夢の中へ
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唐突に。
それは鳴った。



年を越し、
キッチンで家族揃って蕎麦を食べ。

いつもの番組を見ながら、
今年の野望を発表する。


目標じゃなくて、野望。


えぇえぇ、
あのバカオヤジの提案です。


毎年懲りもせず、
奴の野望は尽きず。


俺や妹達は、
もちろん引き気味。


ちなみに今年のオヤジの野望は、
ドン観音寺に負けない服を集める事だそうだ。

・・・・・・・やめてくれ。



オヤジもほろ酔いになり、
さすがに妹達も眠くなってきたらしく。

1時を回った頃。


ようやく俺は自分の部屋に戻って来ていた。


別にする事もなく、
ごろんとベットに転がる。

不意によぎるのは・・・・。



(アイツ・・・どんな風に年越ししたんだろ。)


一緒に過ごす家族の無い、
井上。
さすがのたつきも、
今日は家族と過ごすだろうし・・・・。



ホローーッッホローーーッッ


俺のそんな思考を遮るように、
伝令神機が鳴った。
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