君がいるだけで(Main)

□学園天国・・・・・?
2ページ/15ページ

お蔭様でなんとか古典を乗り越えて。
チャイムを聞くこの喜び。

「今日の範囲、テストに出すからなぁ。しっかり復習しておけよぉ。」

古典の教師(天野達志 通称坊さん→読む古典がお経に聞こえるから)の言葉に、クラスが一斉にざわめきだす。

そうだ、もうそろそろ勉強しないとな・・・。
そこそこの成績を取っている俺だけど、
一番苦手なのが、この古典。

数学や科学なんかは結構得意。
国語は・・・一角よりは得意なハズ。
いや・・・・一角とタメ張ってるくらいの程度なのかも。

こんな純和風な事(死神)なんてやってるのに国語苦手って・・・・・・。

それにしても。
このクラスは、なんて頭のいい連中が集まってるんだ。

石田・国枝・井上。

1クラスで学年トップ集団がこんなにいるなんて。
いやまぁ、
自慢じゃねぇけど、
俺とチャドもなかなかの順位にはいるんだけど。


・・・そう言えば。


”・・・・・勉強、教えてくれ”

井上にそう言ったきり、
何にも行動せずに一週間が過ぎた。

なんてアホな俺。
普通教えてもらう立場の方が誘うもんだよな。
なのにどうしてこうも動けないんだ、俺は。

テストまであと3週間。

ノートまとめて、
読み込んで。
結構ぎりぎりになってきた。

結局1人でやることになるのか。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ