ぎんたま

□Rainy day
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ふと気付けば香る雨のにおい
窓の外へ視線をやれば
地面を濡らしていく雫たち



「あちゃ〜……」



傘持ってないのにな…

最悪…



と降っている雨に文句を言うもさらに降るばかり
徐々に強くなって本降りになっていく



「仕方ない」



ため息を一つ落として昇降口へ向かった

















Rainy day
















靴をはきかえてもう一度外を見るも変わらぬ雨模様
どうやら本格的に降ってやむ気配はない
仕方ない…
このままダッシュで帰るか



よし、いくか



濡れる覚悟を決めて走り出そうとした瞬間に肩を掴まれて悲鳴をあげた



「ひぃぃいいい!?」

「わ、悪ィ!」



振り返るとそこにいたのは同じクラスの土方くんで
むしろ彼の方が驚いたように目を丸くしていた





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