11/03の日記

16:49
正しい犬の育て方/零僕
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「なぁ、いーたん」
零崎にしては珍しく控えめに声をかけてきた。
「なんだい、人間失格」
「今日さ、いーたん機嫌悪い?」
機嫌が悪い?
悪く見えるんならそれはお前が何かしでかした証拠だろ?
そんな考えは胸に納めておくことにする。
それこそ戯言だ…。
「……別に?」

「嘘だ」

「機嫌、悪く見える?」

「…見えるから言ってるんだよ」

僕は読んでいた本をパタンと閉じて零崎と向き合った。

「どこをどう見て、機嫌が悪いと思ったんだ?」

「…声かけても返事してくれねーじゃん」



は?


「…零崎」

「なんだよ欠陥」

「君はそれだけのことで僕の機嫌が悪いと思ったのか?」

「おう」

……コイツは…

「馬鹿だね」

「は?」

「集中してたから返事をするのが面倒だったんだよ」

「そうなのか?」
「そうなんだよ」

「かははっ、傑作だ」
「本当にね」


END



++++++

たまにはほのぼの零僕(どこが
僕のキャラより零崎のキャラがおかしい(ぁ
タイトルは下のおまけに関係してるはず(ぇ
くだらないですが(ぁ


+おまけ+

「ところで何読んでたんだ?」
「ん?正しい犬の育て方」
「は?何で?いーたん、犬飼うのか?」
「まさか」
「わかんねぇ…何でだよ」
「…………秘密だよ」

……零崎が犬っぽいから、なんて言った日には、きっと僕は殺して解して並べて揃えて晒されるんだろうな。

「いーたん教えろよぉぉ」

その日アパートには零崎の叫び声が聞こえたそうな。

おわり

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