11/10の日記

23:47
優しい人/舞織→人識くん→いーたん
---------------

「なあ…」

「なんですか人識くん」

「最近さ、気になるやつができたんだ」

「そうなんですか…」

嗚呼なんて優しい人。
私があなたのことを狂おしいくらい愛していることを知っていて、それでいて直接ふらずに遠回しに私をふるんですね。

「そいつに会うと、すごく楽しいんだ」

でもって、疲れんの。
かははっ、傑作だろ?

そういうあなたを見て、私はただ‘人識くんにも好きな人ができたんですね’と言うしかない。
私はあなたが思い焦がれている人を知っています。
あなたが一緒にいて楽しいと思う人なんて一人しか居ません。

「好き…?」

「違うんですか?」

「そうかもな」

あなたが自分の気持ちに気づいていなかったのなら、余計な事を言わないで、ただ黙って聞いておけば良かった。


「人識くん」


呼びかけると、その事を予想していたかのような悲しい笑みを私に向けた。
そして…


「ごめんな、舞織」


「−−−っつ」


優しいあなたが、私の名前を始めて呼んだのは、私の儚い恋が終わりを告げたときでした。
それでも私はうれしかった。

嗚呼、あなたは私に愛の言葉も紡がせてくれないのですね。
あなたはとても優しい人です。
私が傷つかないように考えてくれました。
私は、そんなあなたが大好きです。
そんなあなたと兄弟になれて幸せでした。


だから、どうか


「お幸せに人識くん」


あなたは、悪いなと言って私の前から消えました。


END

++++++
舞織→人識くん→いーたんみたいな。
残酷な人の対。
人舞はマイナーでないですよね?(不安

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ