11/18の日記
23:27
心配/零僕
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俺にはいーたんだけなんだぁぁぁ!!!!
「真っ昼間から叫ぶな、馬鹿殺人鬼!!!」
僕の部屋に、スパーン、と良い音が鳴り響いた。
「いってー!いーたん!!!」
俺泣いちゃう!
そう言って僕に訴える零崎を無視してもう一発殴る。
ちなみに今度はグーだ。
零崎は、ドメスティックバイオレンスだとか、キャラが違うだとか、叫んでいるがそんな事は知らない。
「………した」
ぽつりと口から漏れた本音を零崎は聞き取ったらしい。
零崎は、申し訳なさそうにしながら僕を抱きしめた。
「いーたん、ごめんな」
「黙れ馬鹿野郎」
「ごめんいーたん」
「許さない」
「うん」
「人間失格」
「知ってる」
零崎は、へにゃりと笑って僕を離した。
「本当に、ぜんぶ」
「返り血だって」
「なんで、そんな」
いつもなら、綺麗に返り血なんて浴びることなく、事をすまして、何事もなかったように会いに来るのに。
「ちょっとドジった」
「謝りやがれ」
「ごめん、ごめんな」
零崎のその言葉を合図に僕は零崎に抱きついてやった。
ええい、特別大サービスだ。
「いーたん、心配した?」
「死ぬかと思った」
「誰が?」
「僕が、」
「かははっ」
乾いた笑みをもらす零崎に僕は苦笑でかえす。
「なあいーたん、まだ出ていけって言う?」
「まだもう来るなっていう?」
僕から離れ、零崎は小さく、僕に聞いてきた。
「いいや…もう良いよ」
僕には、君だけで、君には僕だけなんだろ?
だったら、来るな、なんて言えないさ。
そう言ってやると零崎は、僕に思い切り抱きついてきた。
「調子にのるな」
そう言いながらも、僕は、それに抵抗しなかった。
心配させられたぶん、ぬくもりを感じて、安心したかった。
なんて、戯言だ。
END
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いや…ね、零僕ですよ?
人識くんがね、うん、血まみれでいーたんに会いに行って、いーたんがおこっちゃう話。
解説なかったらわかんないお話でごめんなさいι
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