11/23の日記
23:20
ドリーマー/零僕
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良く言やドリーマー
妄想の海へ
夜な夜な漕ぎ出すのが癖だけど
でも少し舵取りが苦手なのは否めないところだ
何度だって君の胸に
ふれようと手を伸ばしてみるけど
柔らかい肌
届く前に冷たい目が
リアルに浮かんでくる
「……で、現実になら触っていいと?」
僕は、最高に冷たい目で零崎を見る。
冷たい目でリアルに見られてるんだ。僕に触るのをやめてくれ。
「現実なら良いんだよ」
「何で」
夢の中の僕に冷たい目で見られると思って触れないのに、現実の僕に冷たい目で見られて、それでいてベタベタ触れるのはおかしいだろ。
「俺が触りたいから」
「………」
わけがわからない。
夢の中の僕には触りたくても、冷たい目で見られるのが嫌で我慢できるのに。
現実の僕ならそれは問題ないと。
無問題だと。
「現実のいーたんは、冷たい目で見てきても、最終的に何でもさせてくれるし?」
何でもさせるかどうかは置いといて……。
「ようするに君は、夢の中でも僕に拒否されるのが嫌だと」
「まあな」
「……呆れた」
「うっせ」
夢の中でもいーたんに嫌われたくねーの。だとかほざいている零崎に僕は苦笑する。
「今日だけ、ずっと触っててもいいよ」
「マジで?」
「うん」
人に触られるのはあまり好きではないが、今日だけは特別だ。
「そのかわり、今度夢に僕が出てきたら、触ってみてね」
それで、感想を聞かせてもらおう。
「……わかった」
零崎は渋々了承した。
僕はただの臆病なドリーマー
夢の中なのに
君に触れない
END
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ポ/ル/ノ/グ/ラ/フ/ィ/テ/ィのドリーマーの歌詞を使っています。
最後の君に触れないってところ以外の詩みたいになっているところは、ドリーマーの歌詞です。
ちなみに歌の内容と、このお話の内容ちょこっと違います。
ドリーマーの歌詞が知りたい方は、検索かけたらすぐにひっかかると思うので検索してみて下さい。
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