12/09の日記

22:27
およびだし/零僕
---------------

そうだ、すべて、一昔前の少女漫画よろしく靴箱に呼び出しの手紙を入れたコイツが悪いのだ。

「寒い」

僕はそう言って前にいる零崎を睨む。
零崎は申し訳なさそうに、悪い。と両手を合わせた。

「なんでこんなところに呼び出すんだ」

こんなところ、と言うのは、ここは僕の住んでいるアパートの近所でも京都の街中でも学校でもなくて、真冬の海岸なのだ。

「なんでこんなに寒いのに海に呼び出すんだよ」
後で交通費を請求してやる。頭の片隅ではそのことしか考えられない。


「突然いーたんの部屋に行ったら、いーたん怒るだろ?」

「突然こんなところに呼び出されたらもっと怒る」

零崎は、どっちにしても怒るんじゃねーか、と少し拗ねたように言う。

拗ねられても困る。
せめて学校で良いじゃないか。
図書室は常に開放されているし、中庭もある。
双識さん達がくるとうるさいけど…まあここよりはマシだ。
もう、これ以上寒いところに居たくない。
部屋に来られるのは嫌だけど…寒いよりはマシか。

「……人間失格」

「なんだよ欠陥」

「部屋に帰ろうか」

そう言うと零崎はすごくびっくりした顔で、いいのか?!と言ってきた。
僕は自分の言ったことを少し後悔しながら頷いた。
零崎が部屋にくるのはかまわない、でも何故か零崎が部屋にくると潤さんやら友やら萌太くんやらがわいわい集まってきて大変なのだ。
集まるだけなら我慢できる。
だが、集まってきて、あろうことか僕の部屋で暴れ出すのだから勘弁してほしい。

「そのかわり」

あばれだしたらほりだすからね。

そう言うと零崎は、渋々頷いた。

END
+++++++
ほんのり学園パロ。
学園パロにする意味がない学園パロ(ぁ
非常識で可哀想な人識くんをかいてみました(マテ
人識くんは放浪癖があって出席日数とか単位とかいつもスレスレだと良い(ぉ

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ