12/22の日記

16:45
ムシャクシャするんだ/ゾロル又はエール
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「なあゾロ、次はいつエースに会えるかな」

「……さあな」

笑顔で聞く船長に、至極あっさりと返事を返すゾロ。

「なー」

いつだろうな?
そう言って、何時ものように無邪気に笑うのではなく、切なげに、悲しそうに笑うルフィーを見てゾロは口を開く。

「高みに行ったら…」

「え?」

「高みに行ったら、会えるんじゃねーの?」

ゾロのその言葉を聞きルフィーは、そうだなっ!と無邪気に笑った。

そんなルフィーを見てゾロは、複雑な気持ちだった。

「ルフィー」

「ん?」

「……お前の兄貴と、」

そこまで言ってゾロは、やっぱりいい。と首を振った。
ルフィーは不思議そうに首を傾げてゾロを見つめる。

(お前の兄貴と俺、どちらが大切かなんて、聞いても意味がない)

(お前にとっては兄貴も俺も…俺達も大切なんだろうな)

「なあゾロ」

ルフィーの声にゾロの思考は止まる。

「んあ?」

「俺は、みんな好きだぞ」

普段は鈍く、たまに鋭くなる船長にゾロは内心ドキッとする。

「……そうか」

平静を装いながら、ゾロは返事をした。
ルフィーはそれに満足そうに頷くと、金髪のコックの元へ、腹へった!!とかけていく。

そんなルフィーを見てゾロはため息をついた。




お前が俺意外の事を思って話すとムシャクシャするんだ。


END
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ゾロルかエールを書こうと思ったら中途半端な話になりました…!
当初の予定ではエールになるはずだったのです…

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