12/28の日記

20:06
I promise/友僕
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「うにーいーちゃん」

だいすきー。

友は僕にのしかかりながら言った。

「僕もすきだよ」

「ほんとに?」

「ほんとほんと」

言うと友は、いーちゃんラヴーとくっついてくる。
無邪気に、それはそれは楽しそうに。
それが心地よい。
だから冷たく突き放せない。
いや、突き放したところで、玖渚が何をするのか予想はつくので突き放そうとも思わない。

「いーちゃん」

「だーいすき」

考えていると友は僕の体に全体重をかけてきた。
……意外に重たい。

いや、標準よりははるかに軽いのだろうが僕にとっては重い。

「友、重たい」

「失礼な、僕様ちゃんはそこまで重くないよ」

「…どいてくれ」

「仕方ないなー」

そう言ってどいた友は今度は僕の膝のうえに移動した。
……まあ背中にのしかかられるよりましだ。

「いーちゃん」

「どうした?」

「どこにも行かないでね」

友は不安そうに、すがるように僕に言った。

「………」

僕は何も言わない。
何も言えない。

「僕様ちゃんたまに不安になるんだよ」

「いーちゃん、どこかに消えちゃいそうで」

そう言う友は、小さな子供に見えて、僕にこいつを突き放すことなんてできない。
今ここで突き放せば、僕は玖渚の所有物でなくなるかもしれないのに。

「……僕は消えないよ」

どこにも行かない。

そう友に言うと友は満足したように笑った。


「いーちゃん、だいすき」


END
+++++++
ともぼく。
今回はあんまり黒くないともちゃん(うん。それがふつうなんだよ/ぁ

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