01/06の日記
17:43
心配/志人僕
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「…なあ、いー」
「なんだい志人君」
まあ志人君の言いたいことはわかるけど、一応聞き返す。
「なんだこの生活感のない部屋は」
直球だなあ。
そこまで生活感がないことはないと思うんだけどな…。
「僕はこの部屋で生活してるんだけど」
「……」
あ、だまった。
そんなに衝撃的なのかな。
それに志人君もなかなかへんぴな所に住んでると思うんだけど。
「志人君?」
「お前の部屋、電気通ってるのか?」
「まあ一応」
「水は?」
「通ってるよ」
「ガスは?」
「……多分」
志人君は何だか一人暮らしの息子に世話をやく母親みたいになっていた。
そのあともいろいろ聞かれて、最終的にため息をつかれた。
ちょっと傷つくんだけどな。
「ほんっとに何もないな」
部屋をぐるりと見渡して志人君は再度確認するように言った。
「何もないほうが落ち着くんだよ」
壊れるものがないし。
僕は某殺人鬼を思い浮かべながら言った。
ああ、どうせならドアもないほうがいいな。
「いー」
「なんだい」
「お前が心配で帰れない」
「………」
真顔で言われたら、何も言い返せないんだけどな。
というか年下に心配されるなんて。
「だからしばらく泊まっていいか?」
「いいよ」
即答してしまった。
志人君は僕の部屋をどうするつもりなんだろう。あんまりいじらないでほしいな。
「とりあえず」
「とりあえず?」
「買い物に行くぞ」
「……」
何を買うつもりなんだろう。
僕は不安を抱えつつ部屋をあとにした。
END
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志人僕。
なんか珍しくしっかりしてる志人君(ぇ
志人君がつくったお掃除ロボットがほしい(切実
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