01/16の日記
19:36
だから言ったのに(あげないよ?の続き)/オリジ双子BL
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女の子をほうって翔と教室に戻り、家に帰る用意をしながら雑談を楽しんでいた。
「しょうやー」
翔が間延びした声で声をかけてくる。
「ん?」
「さっきの女の子さぁ」
「うん」
「また、翔弥告白されたの?」
でもってまたふったの?
小首を傾げて聞いてくる翔。
瞬間、小さくカタン、と音がなった。
翔が気付いていないから、ほうって置くことにした、あとで何かあっても翔が悪いんだよ?
「まあ、そんなところかな」
適当に返事を返す。
嘘だけど。
正直に言ったら、自称フェミニストの翔は、女の子いじめたらだめだろ!って怒るだろうし。
…翔はきっと、怒るところが違うとは気付かないだろうな。
「いいなー」
俺もモテたいっ!
そう言う翔を少し冷たく見つめる。
「どうせふるんだろ?」
「うん」
でも俺はもっと優しくふるし!
即答した後にそう言って、翔は笑った。
「まあ、翔弥がいればモテなくてもいいんだけどね」
可愛いことを言ってくれる翔に微笑むと、翔も嬉しそうに笑った。
小さい頃から翔は俺のものだと教えたかいがあったな。
「翔は俺のだもんね」
言うと翔は、ニヤリと笑った。
「で、翔弥は俺のだろ?」
翔はふふ…と笑った。
「翔弥だいすき」
そう言ってすりよってくる翔に言い返してやる。
「俺も翔がだいすき」
そう言って軽く触れるだけのキスをすれば、翔はとびっきりの笑顔をくれた。
ああ、だから他人にあげたくないんだ。
この笑顔を一秒だってみせたくない。
この声を一秒だって聞かせたくない。
ずっと俺の腕に閉じ込めて、ずっと俺だけに頼らせておきたい。
でも、我慢しなきゃね。
翔に嫌われちゃうし。
「翔、キスしていい?」
「ん、いいよ」
いまのところ翔がこうして受け入れるのは俺だけだし、それで充分。
「んんっ」
翔に深いキスを与えながら、チラリと教室の入り口をみると、隙間から目を見開いてこちらを覗く女の子がいた。
やっぱり、さっきの物音はあの子か…。
考えていると、翔が苦しそうにしたので、唇を離すと、絡まっていた舌がどちらのものとも言えない唾液で繋がった。
俺は女の子のほうをみてほくそ笑んだ。
だから言ったでしょう?
俺は優しくないって。
END
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オリジまさかの続編!笑
黒い兄と天然(?)な弟!
女の子が可哀想(ぁ
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