01/23の日記
18:02
ただ願う/山→ツナ+花ちゃん
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「ツナ」
「なに?」
「好きだぜ」
「俺も好きだよ」
そう言って、二人で笑い合う山本と沢田はまるで恋人同士。
(いや、山本は沢田が好きなんだよな)
黒川は、二人を見ながらぼんやり思った。
(沢田もまんざらでもないけど)
(けど、やっぱり沢田は京子が好きで、京子は…)
そこまで考えて黒川は、なんだよ山本がむくわれないじゃんと思った。
(まあ関係ないか)
そしてまた山本と笑い合う綱吉を見た。
幸せそうな顔しやがって、とか、楽しそうだな、とか思っているうちに黒川も綱吉につられて笑った。
そこで黒川は首をふる。
(こんなの、私が沢田の事を好きみたいじゃない)
バカバカしい。
黒川はそう思ってその場を立ち去ろうとしたが、また綱吉の笑い声が聞こえて立ち止まった。
(違う違う違う)
(こんな感情は嘘)
(わたしは沢田と京子が幸せなら良いの)
そこまで考えて黒川は笑った。
(沢田と京子が幸せなら…?)
なんだ、自分は随分と前から沢田を見ていたんだ。
ただそれは恋愛とかそう言う意味でなくて。
「大事にしたい人」
黒川はもう一度綱吉を振り返って笑った。
(私は随分前からほうっておけないあの子が気になっていたのか)
自覚したところでする事は変わらない。
ただひたすらあの子の幸せを願うだけ。
(まあ、山本ならあの子を泣かせないでしょう)
そう考えて黒川はこんどこそその場を立ち去った。
END
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山→ツナ→京子ちゃんに花ちゃんを絡ませてみた。
花ちゃんは姉御な感じだと良いな(ぇ
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