01/26の日記
18:11
素直になれない/シノアイ
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「シノン」
「ああ?」
アイクに話しかけられると過剰に反応しちまう。
それこそ、最初はアイクが団長になったことが気に食わない、というのが理由だったが今は違う。
「その…やっぱり俺が団長なのは気に食わないか?」
今更なことを聞いてくるアイクにイライラする。
「ああ、気に食わねぇ」
「…そうか」
アイクは眉を下げて困ったような顔をした。
どうせ、こう返ってくるとわかっていたくせに。
なんで俺にかまうんだ。
俺一人に認めてもらわなくとも、アイクは他のメンバーにかなり信頼されている。
力でこそグレイル団長に負けているが、信頼においてはグレイル団長以上に信頼されているだろう。
力なら、これから磨いていけばいい。
そうすればグレイル団長を超えることも可能だろう。
力は努力でつくが、信頼は努力だけでは無理な部分がある。
だからアイクのそう言うところは素直に凄いと思っているのだ。
「じゃまして、悪かった」
何時ものようにぶっきらぼうに言うアイク。
元居た場所に戻ろうとしている。
「まてよ」
「なんだ」
「なんで、俺にかまうんだ」
「…シノンとは昔のように仲良くしたいと思って」
「……」
確かに、アイクが団に入っていないころ、そんな実力もないアイクがいずれ団長の後継者となることが確定したその日から俺はアイクと距離を置き始めた。
逆に言えば、その日までは仲がよかった。
「だけど、もういい」
「俺は信頼されるどころか嫌われているようだからな」
そう言ってアイクはその場をさった。
「クソッ」
残された俺は近くにはえている木を拳で殴った。
「なんで、素直になれないんだよ」
あいつを悲しませたくはないのに。
俺はアイクがさっきまでたっていた場所を見つめ呟いた。
END
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FEよりシノアイ。
FE好きですw
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