02/10の日記

18:40
好きだから/黒→←白
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俺は冬悟が好きだ。
だから、これ以上、触れさせないでくれ。


明神にそう言われて、冬悟はそれなりにショックを受けていた。
はじめて、自分に愛情をむけてくれた、親同然の師匠からやんわりと拒絶されたのだ。
ショックを受けないわけがない。

「ははっ、なんだよ」

結局俺はイラナイのか。

冬悟は失笑した。
そして、そっとその場から立ち上がり、自分が稼いだと言えるお金を財布に詰め込んだ。

(でていかないと)

ただ頑なにそれだけを考え冬悟は玄関に急いだ。

ギシリと床が軋み焦るが、それは明らかに自分がだした音で、冬悟はほっとした。

(そっか、おっさんは仕事)

最後にありがとうと言いたかった。
今まで生意気な事ばかり言ってきたけど、最後くらいはきちんとしたかった。

冬悟は首をふり扉を閉めた。

「今まで、お世話になりました」

渡されていた鍵をポストに入れ、冬悟はその場を去った。



END
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このあと明神が必死こいて冬悟を探してくっつくんだよ(ぇ

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