03/04の日記

23:51
変態につける薬はない/兎僕
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「可愛いよいーくん」

兎吊木さんは僕を見下ろして、にこにこ笑った。
いやいや、可愛いとかそんな変態みたいなことを言う前に。

「なんですかこれは」

僕は兎吊木さんを睨む。

「何って…、セーラー服だよいーくん」

「……そうですね」

そんな真面目に答えられても困るんですが。
ああ、変態だからか、変態の中では良い年こいた男が年下の男にセーラー服を着せるのが常識なのか。
残念ながらこの場に僕の現実逃避にツッコミを入れてくれる人はいない。
こうなったら変態の上をいく変態発言でドン引きしてもらって意地でもセーラー服を脱ごう。
僕は腹をくくり兎吊木さんに話しかける。

「兎吊木さん」

「なんだいいーくん」

「…………可愛いですか?」

心なしか上目遣いになる。

恥ずかしい。
すごく恥ずかしい。
ヤバい死にそうだ。

僕が顔を赤くしていると兎吊木さんは至極真面目にこう言った。


「ああ、最高に可愛いよいーくん」


変態はどうあがいても変態のままだった。


END
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変態兎吊木さん。
だめだ兎僕楽しすぎる(笑

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