03/10の日記

23:24
再会/クラロイ
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100年ぶりに訪れた大地は、100年前となんら変わりないように思えた。

ただーー

あの子がーー


ロイドが居ないーー


「やはり、いないか…」


クラトスは、ぽつんと呟いた。


「期待は、していなかったが」


期待は、していなかった。変に希望を抱いて、傷つきたくなかったから。


「だが…」


やはり、愛しい物が居なくなるのは、悲しいものだな。


ガザガザと、茂みが揺れる。


「ーーーっ?!」


クラトスは、バッと茂みの方を振り返る。


呼ばれたような気がする。なんて馬鹿げている。


それでも…


僅かな希望を抱いて、愛しい、あの子の名前を呼ぶ。


「ロイド…?」


「やっぱり!クラトス!」


茂みから飛び出してきたのは、100年ぶりの愛しい我が子。



思わず口元から笑みが漏れる。


「変わらないな、お前も」


自分にしがみつくロイドを見てクラトスは言った。

「クラトスも…全然変わってない」


ロイドは、クラトスに抱きつきながら小さく言う。


「会いたかった」



そう言い、二人は、口付けを交わした。



離れ離れになっていた100年間を埋め合わせるかのように、深く……。


END
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クラロイの日おめでとう!
と無理矢理去年の9/6に書き上げたものを使いまわし(こら

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