03/20の日記
23:32
逃げちゃだめだ/零萌僕
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「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」
エヴァンゲリオンの主人公ではないが、僕はそう呟いた。
今、現実からすごく目をそらしたい、でもそらしても仕方がないのだと言う心の葛藤が先程の台詞となった。
「で、いーたん」
「何かな零崎」
「俺と、コイツどっちが良いんだよ」
零崎は、ビシッと萌太くんを指差して言う。
萌太くんはにこにこしている。
あれ、おかしいな。
いつもなら癒される笑顔が黒く見えるのは何故だろう。
疲れてるのかな。
僕は早速逃げだそうとしていた。
「いー兄」
「はい」
「僕の方が、こんな奴の何倍もいー兄につくしてますよね」
にこにこ笑いながら言う萌太くん。
つくすってなんだ、つくすって。
とりあえず、激しい言い争いにうんざりした僕は逃げるを選ぶ事にした。
冒頭の台詞は忘れてほしい。
「零崎」
「あ゛?」
「萌太くん」
「はい」
「2人とも、言い争うなら僕出ていくからね」
ポカンとする2人を横目に僕は急いで部屋をでた。
状況を把握し、あせった零崎と萌太くんが追いかけてくるのは数分後の話。
END
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三つ巴!
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