03/30の日記

23:41
怒りの理由は/零僕
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「…零崎?」

「……何だよ」

「怒ってるだろ」

何に対してかは知らないけど。
僕はあからさまに機嫌が悪い零崎に声をかける。

「そう、怒ってるんだよ欠陥」

「へえ」

別に興味がないので聞き流そうとするが零崎は言葉を続ける。

「欠陥に怒ってるんだ」

「は?」

零崎の言葉に僕は考える。
ここしばらく零崎に会っていなかったし何もしていないハズだ。

「エイプリルフールは明後日だぞ人間失格」

「嘘じゃねぇっつの」

ブツブツ言う零崎を無視して僕はごろんと寝転がった。

「何に対して怒ってるんだよ」

生憎、僕は読心術は心得ていないんだ。
言うと零崎は溜め息をついて僕をみた。

「欠陥のばーか」

「は?」

「もういいわ」

怒ってた俺が馬鹿らしい。
零崎はそう言って僕のよこに寝転がった。

「なー、いーたん」

「?」

「ちゅーしてくれたら機嫌直すから」

ちゅーしやがれ。
零崎は僕の隣で言った。

普段の僕なら断固拒否するが今日は何やら零崎を怒らせてしまったようなので起き上がって軽く口付けてやった。

「うっそ」

マジでしてくれた俺感激!

恥ずかしくなって僕は、騒ぐ零崎から顔を背けてふて寝することにした。


END
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零崎くんはきっと怒ってない←

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