04/27の日記

23:18
最後のわがまま、いいですか?/リボツナ
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「新しい後継者が見つかった」

リボーンは苦々しく告げた。
俺は首を傾げた。

何でそんな顔をするの?

「新しい後継者の家庭教師にならなきゃいけねぇから、ツナと一緒に居られるのは明日までだ」

明日。
明日ってまた急な話だね。
俺が笑うとリボーンは真剣な顔で言った。

「まだ、お前が十代目になりたいと望めば」

まだ間に合うんだ。
そう言うリボーンに俺はまた首を傾げる。

なぜ
なんで
俺が十代目になると思う?
なりたいと望むと思う?

「ツナ」

リボーンとは、一緒にいたいけど十代目にはなりたくないよ。

「なぜ」

傷つくのが嫌なら俺が守ってやる。
壊されるのがいやなら壊されるまえに壊してやる。
俺は、お前と一緒にいたい。

そう言うリボーンに俺はふふっと笑った。
珍しく、素直だね。

「最後、だからな」

会いに来てよ。

「約束できねぇ」

じゃあ、忘れないで?

「………」

俺が
俺はお前のそばに居れなくなるけど
きっともう会えないだろうけど、忘れないで。

だから

だから早く

早く右手に隠し持っている銃で俺を殺して?

俺が言うと、リボーンは驚いた顔をして、そして帽子を深くかぶり直した。

「知っていたのか」

超直感、
一応俺もボンゴレの血をひいているからね。
これから一般人に戻る俺が、ボンゴレの機密事項を知ってたらまずいんでしょ?

「ならなぜ」

そこまで知っているなら
なぜ頷かなかった。

なぜ?
愚問だねリボーン。
そんなわかりきった事を何故聞くの?
その十代目候補が俺より有能なら、俺の意志関係なくボンゴレはソイツを選ぶだろう。
そしたら、リボーンが俺を殺さなくてもボンゴレが俺を殺しにくる。

リボーン、これは最初で最後のわがままだよ。

「        」

だから、はやくころして?

リボーンは頷き銃を構えた。
俺は微笑み目を閉じる。


次の瞬間、パァンと銃声が響き俺は宙を舞った。


ありがとうリボーン。


俺のわがまま聞いてくれて。



「 最後は、最愛の人に見届けてもらいたいんだよ 」



END
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リボツナシリアス。
ツナがいつも死に役なるのは攻めを精神的にいたぶりたい私の趣味←

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