09/28の日記

23:27
青い空/出僕(出夢くん死後)
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あのときの空も、今日と同じように晴れていた。

「どーもどーも、ご機嫌いかが?なんつって!」

ぎゃははは、笑いながら出夢は俺の隣に来た。

「…んだよ」

どっか行けよ。
出夢を睨むと出夢は笑った。

「んん?人識、それが数ヶ月ぶりに会った恋人へ言う言葉なのかい?」

だとしたら出夢くんショックで死んじゃう!
叫ぶ出夢を横目にため息をついた(本当に死ねばいいのに!)。

黙りこんだ俺に出夢は苦笑した。

「あー、…ねえ人識」

「んだよ…っ!」

ふりむきざまにきすを、された。
軽く触れるだけの可愛いキス。
驚き目を見開く俺に出夢は、「悪戯成功!」と笑った。
そして悲しそうに笑って「お互いいつ死ぬかわからないんだからたまには、ね」と言った。
この時の俺は自分が死ぬなんてありえないと思ってたし、お前はお前で自分が死ぬなんて思っていなかっただろう。
だからすぐに「まあ僕は死なないけどね!」と笑ったんだろう。

思い出せば思い出すほど、胸が締め付けられる。
つぅ、と頬を何かがながれた。

「バカやろう」

死んでんじゃねぇよ。

俺のつぶやきは、真っ青な空に消えていった。


(嗚呼、君への想いも一緒に消えればいいのに)

END
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初出零でした!
初めて書きました出零。
出夢くん死後です。
や、出零案外難しいね←

リクエストありがとうございました!

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