11/02の日記

23:20
ごっこ遊び/友僕
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「いーちゃん、寒いね!」

友は、何が嬉しいのかにこにこしながら言った。

「そうだな」

本当に寒い。
こんなに寒い日に何故僕達は散歩をしているのか。
我ながら不思議だ。

「うにー、ねぇいーちゃん」

「?」

「手繋ごうよー」

そしたらちょっとは温かくなるよね?
友は手を差し出しながら言った。
拒否権はないようだ。

「ああ、いいよ」

精一杯微笑みながら返事をする。
友は、やったー!と僕の手に手をからめ歩き出した。

そしてふりかえって満面の笑みで言った。

「こうしてると恋人同士みたいだよね!」

まあ僕様ちゃんといーちゃんは恋人同士なんて不安定なものじゃなくて、所持者と所有物だけどね。
くすくす笑いながら友は僕の手をひきどんどん進む。

嗚呼、こんな寒い関係はいつ終わるのだろう。


(君の気まぐれで恋人ごっこに付き合うのもうんざりだよ、所有物に拒否権なんてないんだろうけれど。)

END
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ほのぼので終わらせればいいのに、ほのぼので終わらせられない自分が不思議(ぁ

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