01/02の日記
23:23
伝えさせて/ジャキ→サト
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初めて見たとき、可愛いな。とは思った。
でも、まさかそれが……。
こんな感情になるなんて…。
「はぁー」
本日何回目になるが分からない溜め息。
全部、何も知らないで、海を泳ぎまわっている少年のせいだ。
濡れた髪が色っぽくて、水着姿が可愛くて…。
もう、犯罪だろ?
「変態かオレは…」
呟いていると少年が海から上がりこちらへ上ってくる。
やっぱり、色っぽい。何て思ってしまう辺りヤバいだろオレ。
……末期か?
「ほら、タオル」
とりあえず、オレの理性がキレる前にタオルをかぶせてやる。
我慢するのは苦手なのに…よくやったオレ!
ありがとうございます。なんて言いながら自分の髪をふきはじめる少年。
その姿がまた可愛くて、押し倒しそうになるのを必死に耐える。
「そう言えば、ジャッキーさんって…」
どうしてポケモンレンジャーになったんですか?
少年にそう聞かれ、オレは我に返る。
もう少し遅かったら押し倒してたな…確実に…。
思いながら、少年の質問に答えるべく口を開く。
「昔、ポケモンに助けられた事があったんだ…」
少年は、静かに、目を輝かせながらオレの話を聞いていた。
「ちょうど、君と同じ位の年のころだったかな」
この言葉に少年は、バッと顔を上げた。
嘘ではないが、ポケモンレンジャーに興味を持って、入ってくれれば。そう思い付け足した言葉だったから…その反応は嬉しいな。
少年は、タオルを投げ捨て海へ飛び込んだ。
「若いって良いなー」
オレもある意味若いけどな…。
とりあえず、この気持ちには、封をしなければ。
このミッション中は、極力あの少年を守ってやろう。
そう思ったのに…。
「子供達は?!」
「サトシ君達がまだ!!」
気が気でなかった。
あの少年に何かあったらどうしよう…。
守ろうと思ったのに…。
守れなかった……。
サトシ…
無事に帰ってきてくれよ…。
封をしたはずの気持ちが戻ってくる。
そんな事、もう、どうでも良い。
俺はまだ伝えてないんだからな?
お前が帰ってきて、この気持ちを聞いてくれなきゃ困るんだ。
だからーー
どうか無事でーーー。
END
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映画にそったジャキ→サト
過去にアップしたかもなんで後で差し替えます
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