01/21の日記

22:42
不器用な恋/ラビアレ
---------------

「あーれん」

にーっこり。
ラビは少し怖い笑顔で僕を見る。
僕は顔を背け、逃げようとラビに背を向けるが無理だった。

「…逃がさないさ」

何故って?
ラビに両腕を後ろからがっしり鷲掴みにされたからです。

「すいませんでしたー」

少し頬を膨らましムスッとしながら謝る。
だって僕は悪くない!

(リナリーに子供っぽいと言われてからしないようにしていた仕草だ)

ムスッとしていると、ラビは目を細めて笑った。
僕はびっくりした。
(怒られるとばかり思っていたから!)

「アレン可愛い」

わしゃわしゃと頭を撫でられ思わずラビを見上げる。
少し癖のあるオレンジ色の綺麗な髪が、太陽に反射してキラキラ光っている風に見えた。

(すごい綺麗)(僕とは大違い)

思って、ラビに抱きついた。

「ごめんなさい」

「俺は全然気にしてないさ?」

「……っ」

子供っぽい自分に腹が立つ。
ぐすっと鼻をすするとラビは笑って僕を抱きしめた。

「アレン、気にすんな」

「はい」

「天気がいいし昼寝でもするさー」

「はい」

「アレンの髪の毛、日の光が反射してキラキラしてる」

綺麗。
そう言うラビにぎゅうぎゅう頭を押し付ける。
罪に汚れた僕は、誰かに綺麗だと言ってもらいたかったのだ。
ラビは僕が欲しい言葉をくれるのに僕はラビにあげられない。

「らび、大好き」

精一杯の愛情表現。



(なんて不器用な恋、)


END
++++++++
あれれはなにしたんだろう←

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ