10/20の日記

21:26
嫌わないで/山ツナ
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この未来に、本当はツナが存在しないと聞いて、未来の自分に腹が立った。
(何してんだよ、俺)
未来は色々ごたごたがあって、マフィアごっこがごっこで済まなくなっていて、
それでも、獄寺がいて雲雀がいて骸だって、他にも知っている奴が沢山生きていて、
でも、ツナが居ない。
今、この未来には俺と同じ時代を生きるツナがいるけど、じゃあこのツナが帰ったら?
大人になったツナは、いない。

「俺、ツナがいないと駄目なんだ」

ツナを抱き締めながら言う。
ツナは困った風に俺を見上げる。

「いやだ、こんな時代」

帰りたい。
ツナが居る時代に。こんなことを言ったって、今一番不安なツナを追い詰めるだけなのに言葉が止まらない。

「マフィアごっこが、なんでホンモノになってんだよ!」

なんで、獄寺は、小僧は、俺は、ツナを守れてないんだよ!
最悪だ、ツナが居ない未来を生きるなんて考えられない。

「なあ、ツナ死ぬな、たのむから死なないでくれ」

こんな願い、したところでどうにもならないのだ。
この時代のツナは、死んだ。

「ツナ、なあ俺を置いていかないで」

ツナが居ない未来なんて考えたくないんだ。
俺は腕に力を込めた。
ツナは俺を優しく抱きしめ返して口を開いた。

「ねえ山本、今、俺はここにいるよ?」

未来はね、かえられるんだ。
これから、俺達は未来をかえに行くんだよ。

「俺だって、この時代の自分が死んだなんて考えてたくないけど」

山本を悲しませるなんて、最低だね俺。
やっぱりいつの時代でもダメツナだ。
はは、笑うツナを見て胸がギュウッと苦しくなる。
違う、違うんだ。
そんなことを言わせたいんじゃない。

「ツナ、俺、こんな未来認めない」

こんな未来かえてやる。
言うとツナはそうだね、まずは過去に帰らなくちゃ。と言った。
俺は笑って頷いた。

違うんだ。
知ってるんだ、マフィアごっこが嘘だってことも、誰が原因なのかも。
なあツナ、俺、過去に帰ったら真っ先に入江正一を殺すよ。
心配ないさ、ツナを守るための初仕事だ。

(なあツナ、俺は、お前の居ない時間に一分一秒だって居たくない、お前が居なくなったってのに生きてる未来の俺にも腹が立つ)(だから、だから、どうか)
(未来で何をしても、過去で何をしても、嫌わないでくれ)




(それが例えば人を殺すことだとしても)


END
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ツナが好きで好きで仕方がない山本。
ツナの前では天然ぶる山本。
本誌でもっと山ツナな展開があればいいのに←
うへへ、リクエストどもでしたーv

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