02/05の日記

23:22
金曜日/零+僕
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※学パロ!




卒業が近いため、学校も午前授業で終わり、土曜日は休みだしいつもなら出夢達とカラオケなんかに行って夜中まで騒ぐのだけれどそんな気分になれず断った。用事があって断ったわけではなかったから、何となく暇を持て余して街中をぶらぶらしていたら、路地の方から人の声が聞こえてきた。

(喧嘩か?)

覗くだけだし、ないとは思うが、巻き込まれたってある程度なら返り討ちにできる自信があったし、そもそも俺はこの辺ではちょっとした有名人だから巻き込まれることもないだろう。そう思って、本当に暇だったから好奇心に負けて、路地を覗くと、そこにはいかにも遊んでますという風貌の男3人に、セーラー服(たしかちょっと有名なお嬢さま学校の制服だった気がする)を着た女の子が壁を背に囲まれていた。俯いているため顔は見えないが、遠くから見るだけでも華奢で守ってあげたくなる感じだった。

「…しゃあねーなあ」

このまま女の子を見捨てていくほど臆病でもないし、助けようとして逆にやられてやるマヌケでもない。それに暇だし、ちょっと正義の味方気取ってみようじゃねえか、なんて軽い気持ちでおにーさん方に声をかける。

「その子、俺の友達なんだよね。離してやってくんない?」

にっこり笑えば、一人が食いついてくる。

「はっ?俺らは今からこいつに遊んでもらうんだよ」

そう言って、俺に食ってかかるが、残る二人がその肩をつかんだ。

「んだよ?」

「おい、やめとけ…」

「は?どうした、」

「あの顔の入れ墨、あれ多分零崎だ」

「零崎…ってあの?!」

まさか、と言う顔で俺を見る三馬鹿に、俺は最終通告した。

「俺が誰だかわかってなら話が早い、その子置いて消えな」

にっこり、愛想良く言ってやったのに、ひいいとか情けない声をあげながら逃げて言った馬鹿な奴らに呆れつつ、女の子に近づく。

「大丈夫か?」

声をかけると、びくっと肩を震わせた女の子に、俺は困る(だって助けたのに何か俺が悪いみたいじゃね?)。
とりあえず、服装に乱れもないし、まだ何もされちゃいないらしい。

「気をつけなきゃダメだぜ?おねーさん」

ぽん、と頭をたたくと女の子は顔をあげた。少し長めの前髪がかかっているが、ぱっちりした瞳に長い睫、肌も白くてとても綺麗だ。少し残念なのは、女の子が無表情なこと(いや、若干困った感じなのかな?あんまり感情が表にでない子なのかも)。

「大丈夫か?」

もう一度聞くと、頷いて、ありがとうと小さく言われたものだから、何故か嬉しくなった。調子にのって、暇ならば一緒にぶらぶらしないかと誘ってみたが、用事があると言われた。残念だったが、しつこく誘えばさっきの馬鹿な奴らと同じになってしまうし、あっさり身を引けば、女の子は申し訳なさそうに、明日なら暇だからお礼に出かけませんか?と誘ってきた。願ってもない申し出に、俺は即答でOKし、メアドを交換してその場を去った。

かくして、何ともないような金曜日の午後、俺と女の子は出会ってしまった。ああ、明日が楽しみだなあと後で連絡すると言われたケータイを握りしめ、まだ夕方にもなっていないのに帰宅した俺を兄貴達が珍しそうに眺めていた。


(ああ、早く連絡がきますように!)
俺は、機嫌良くベットにダイブした。

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続きます^^
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にょたではないです。
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