02/12の日記

23:29
そしてまためぐり合う/零僕
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※学パロ!



昨日、俺はいーたんが着ていた制服の学校、澄百合学園まで行ったのだが、いーたんと呼ばれている生徒はいないようだ。聞き込みをしつつ、放課後の澄百合学園の門の前で待っていたが、いーたんらしき人物はでてこなかった。

「どーいうことだ」

呟きながら俺は、いーたんと出会った路地周辺をぶらぶらしていた。未練がましい?大いに結構。ただ、もう一度いーたんに会いたかった。ここまできたら後には引けない。そう思って今日の放課後も出夢達と別かれてここに来た。それでも、いーたんの影も掴めずに、そろそろ諦めモードに入りかけていたときだった。
路地の方から人の声が聞こえてきた。

(まさか・・・・)

まさかとは思った。ありえないとも思った。
だけどそこは、いーたんがこの間絡まれていた場所で、可能性が少しでもあるならば、と思い路地に入ると、これまたいかにも遊んでますという風貌の男達に、細身の男が壁を背に囲まれていた。俯いているために顔は見えない。それでも、俺は、核心めいたものを持って、にやりと笑う。

「その子、俺の友達なんだよね。離してやってくんない?」

にっこり笑えば、一人が食いついてくる。

「はっ?俺らは今からこいつに遊んでもらうんだよ」

デジャブとはこの事か、思わず笑みが漏れる。予想通りと言うかなんというか、残った男達が、俺に食ってかかってきた男の肩をつかむ。

「んだよ?」

「おい、やめとけ…」

「は?どうした、」

「あの顔の入れ墨、あれ多分零崎だ」

「零崎…ってあの?!」

まさか、と言う顔で俺を見る馬鹿な男達に、俺は最終通告した。

「俺が誰だかわかってなら話が早い、そいつ置いて消えな」

あまりの、デジャブっぷりに、笑いそうになりながら言うと、ひいいとか情けない声をあげながら逃げて言った馬鹿な奴らにいっそ笑みがこみ上げる。俺は機嫌よく、自分が助けた男に近づく。

「大丈夫か?」

声をかけると、男はびくっと肩を震わせた。俺はそれに構わず、男を抱きしめた。

「会いたかった、いーたん」

耳元で囁けば、男はばっと顔をあげる。

「っ・・・なんで」

驚いた顔をしているいーたんに、俺は悪戯が成功したように嬉しくなった。少し長めの前髪も、ぱっちりした瞳も長い睫も、白い肌も、忘れるはずが無い。髪の長さが変わったって、化粧をしていなかったって、惚れた相手を間違えるはずが無い。

「俺ってば、いーたんのこと愛しちゃってるからなんでもわかるの・・・・大丈夫だったか?」

少し身を離し、いーたんの頭をぽんとたたくと、いーたんは少し目を見開いて、それからゆっくり頷いた。

「暇なら映画に行かないか?」

にんまり笑いながら言えば、いーたんは頷いた。

「お金は割り勘だからね」

この前は結局全部払われちゃったし・・・・、いやこんかいは僕が払うべきか。そんなことを呟くいーたんに俺は嬉しくなってもう一度抱きついた。

「かはは、傑作だ!」


(探していた彼女は彼だった)
だけどそんなの関係ないっ!


END
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ふいー、なんとか終わりました。
無理やり繋げた間がありますが、一応完結なのです。
まだちょこっとその後の話とか書きたいんで
まだ少しこの設定で書きます。
一週間って短いね!

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