05/23の日記

21:00
趣向変更/零僕
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※いーたんに猫耳とか生えちゃいます!
 苦手な方ご注意ください!





朝、体に違和感を感じて目を覚ました。
だけど、時計を確認するとまだ早朝で、おまけに隣で零崎が気持ちよさそうに眠っていて、どうせもうひと眠りしたらこの違和感も治まるだろう。と二度寝してしまったのがいけなかった。
二度目に目を覚ましたのは、零崎の、ぎゃあ、言う間抜けな叫び声でだった。
眠い目を擦りながら、どうしたと問えば、零崎は僕を指さしながら言った。

「いいいい、いーたん!みみ!あとしっぽ!」

「……は?」

ついに頭がおかしくなったか零崎。元から頭は緩かったけども人の安眠を妨害しておいてみみだのしっぽだの…。そりゃみみくらい誰にだってあるさ人間だもの。しっぽだって……。
そこまで考えて僕は自分の血の気が引くのを感じた。しっぽ?しっぽだって?おそるおそる零崎の視線を辿ってみれば、そこにはネコのしっぽのようなもの。
そしてそのしっぽは、あろうことか僕の体から生えていた。

「っ………?!」

思わず言葉を失う。なんだこれはどうなっているんだ。昨日眠りに就いた時には、たしかこんなものはなかった。そう言えば零崎はみみとしっぽと言っていなかったか。
思い出して、おそるおそる自分のみみの辺りを触る。よかった。ちゃんと人間の耳だ。
安心したのもつかの間、いつの間にか背後に回ってきていた零崎が、僕の頭の辺りをつかんだ。とたんに、しっぽがびくっと反応する。

「ぜろ、ざきっ!」

少し振り向いて、零崎を睨むと、最初にぎゃあなんて無様な声をあげたことが嘘のように、にやにやと笑っていた。

「これ、本物なのな…いーたん、どーしたのこれ」

俺へのサービス?と笑う零崎に黙れ。と言い原因を考える。
心辺りは全くないが、こんな馬鹿げた事態にはかならずあの人が絡んでいるはずだ。考えていると、僕がそう考えるタイミングを見計らったかのように電話が鳴った。
僕は覚悟を決めて電話にでる。

「もしもし…?」

「もっしー!いーたんご機嫌いかが?朝起きたら猫耳にしっぽ!そんな萌え萌えきゅんな自分の姿を見て焦っちゃたりしてないかな?ん?それとも結構状況を楽しんでるか?零崎君そーいうの好きそうだもんなあ。ま、後者の場合あたしに感謝しとけって言っといて!やーもういーたんの猫耳姿なんて想像しただけで愉快だわ。今日見に行くつもりだったんだけど、くなぎーと会う約束してたから無理なんだわ。流石にくなぎーには見られたくないだろ?まあ、あの子は喜びそうだけどな!まあまあ、あんまり悲観的になるなよ、どうせ明日になりゃ戻ってるからさ!めったにない機会だと思って楽しんだらいいさ!じゃ、あたしいそいでるから電話着るな!アデュー!」

やっぱりあんたか、とか、一体いつ何をしやがった、とか聞く前に切られて、ツーツーと空しい音を鳴らしている電話を呆然と見ながら固まっていると、体に違和感が走り思わず声を上げる。

「にゃっ……」

僕は口を押さえた。なんだ、今自分の口からもれた声は。だらだらと冷や汗をたらしていると、背後から零崎の声がきこえた。

「へーえ、いーたん、かーわいい」

にやにやとそれはもうろくでもない事を考えていますという顔をした零崎が僕の耳元で、囁く。
そして耳元から顔が離れたと思ったら再び違和感。

「にゃ…あっくすぐった…!」

「ふーん、耳もしっぽも、感覚あるんだ」

しかも何、感じちゃったらにゃあとか言っちゃうわけ?あいつ良い趣味してんなあ。
良いながら零崎は僕の頭に生えた耳を、はむ、と口に含んだ。

「なあ、いーたんにゃあって鳴いて?」

恐らく、それはもうにやにやと楽しそうに笑っているのであろう零崎の声が頭上からふってくる。
しかも耳をくわえたまましゃべっているのか、くすぐったい感覚が体を駆け巡る。

「ばか言ってないでやめろ、っ?!」

「やーだね、どうせ明日にはもどってるんだろ?なら今日一日楽しもうぜ」

そう言いながら零崎は体制を変え、僕は組み敷かれる形になってしまった。なんだか気恥ずかしくて、両腕で顔を隠すが零崎にどけられる。

「いーたんかわいい」

「は、猫耳なんて生えて傑作だと思ってるんだろ」

「いやいや、たまには趣向を変えるのもありだなあと、マジで人類最強に感謝してる」

そういいながら、僕の額にキスを落として不敵に笑った零崎は言った。

「なあ、にゃあって言ってよいーたん」

零崎のその笑みに弱い僕は、顔に熱がたまるのを感じたが観念して口を開いた。

「………にゃあ」



(満足げに笑い、キスを落としてくる零崎に)(僕はすべてを委ねることにした)



END
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フリリクありがとうございました! 
猫仕様ないーたんでぜろぼくでした!
ぜろりんが変態^q^←

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